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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 282, Issue 3 （July 2022）

医学のあゆみ 282巻3号（2022年7月発行）

Japanese English

特集めまい――治療と研究の最前線

メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版 2020 Clinical Practice Guideline of Meniere’s disease and delayed endolymphatic hydrops 將積日出夫 ¹ Hideo SHOJAKU ¹ ¹富山大学学術研究部医学系耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座キーワード：メニエール病 , 遅発性内リンパ水腫 , メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版 , クリニカルクエスチョン（CQ） Keyword: メニエール病 , 遅発性内リンパ水腫 , メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版 , クリニカルクエスチョン（CQ） pp.187-189

発行日 2022年7月16日 Published Date 2022/7/16

DOI https://doi.org/10.32118/ayu28203187

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　メニエール病は難聴，耳鳴，耳閉感などの聴覚症状を伴うめまい発作を反復する典型的な内耳性めまい疾患であり，その病態は内リンパ水腫である．『メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版』では，メニエール病の病態，疫学，診断基準，重症度分類，症状，検査，治療，治療効果判定基準，治療のクリニカルクエスチョンなどが記述されている．2017年に改訂されたメニエール病診断基準では，症状だけでなく検査所見も診断に必要となった．メニエール病の間欠期の治療アルゴリズムとして段階的治療が推奨され，2018年に保険収載された中耳加圧療法は，保存的治療と外科的前庭機能破壊的治療の中間に位置している．