Japanese
English
特集 一側性難聴の現状とその対応
遅発性内リンパ水腫と一側性難聴
Delayed endolymphatic hydrops and unilateral deafness
北原 糺
1
Tadashi Kitahara
1
1奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学
pp.222-226
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201956
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POINT
●一側高度感音難聴症例で,メニエール病様の反復性回転性めまいのみが生じる場合を,同側型遅発性内リンパ水腫と呼ぶ。
●一側高度感音難聴症例で,メニエール病様の反復性回転性めまいに良聴耳の変動難聴を伴う場合を,対側型遅発性内リンパ水腫と呼ぶ。
●対側型遅発性内リンパ水腫は,先行する一側高度感音難聴の対側にたまたま発生・発症したメニエール病という考え方を否定できないため,厚生労働省では同側型遅発性内リンパ水腫のみを第2次指定難病としている。
●一側高度感音難聴症例にたまたま生じる良性発作性頭位めまい症は,同側型遅発性内リンパ水腫と注意深く鑑別する必要がある。
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