特集 悪性か? 良性か? 開業医のためのがんの見つけ方
症状・所見からのアプローチ
耳下腺腫脹―がん,良性腫瘍,炎症などの鑑別
東野 正明
1
Masaaki Higashino
1
1大阪医科薬科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
耳下腺腫瘍
,
顔面神経麻痺
,
疼痛
,
可動性
Keyword:
耳下腺腫瘍
,
顔面神経麻痺
,
疼痛
,
可動性
pp.891-894
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000225
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はじめに
耳下腺腫瘍患者のほとんどは,耳前部もしくは耳下部の腫瘤を主訴に受診する。基本的な炎症か腫瘍かの鑑別方法は,耳下腺全体が腫脹していれば炎症,部分的に腫脹していれば腫瘍と考えるが,耳下腺全体が腫瘍となっている場合もある。低中悪性腫瘍では,時に良性のような長期経過を辿る症例があり,良性腫瘍か悪性腫瘍かの診断は容易ではない。
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