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特集 神経の扱い方をマスターする—術中の確実な温存と再建
《手術での取り扱い》
耳下腺手術での顔面神経の取り扱い
Facial nerve management in parotid surgery
東野 正明
1
Masaaki Higashino
1
1大阪医科薬科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
キーワード:
顔面神経
,
耳下腺腫瘍
,
神経モニタリング
,
神経再建
Keyword:
顔面神経
,
耳下腺腫瘍
,
神経モニタリング
,
神経再建
pp.402-406
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203390
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POINT
●術前に穿刺吸引細胞診や画像で悪性が疑われた場合,顔面神経の処理方法を患者や家族に十分にインフォームド・コンセントしておくことが重要である。
●画像上の腫瘍の位置や大きさから,腫瘍と顔面神経との位置関係を想定し,適切な顔面神経へのアプローチ方法を術前に検討しておく。
●術中神経モニタリングは,筋弛緩モニターを確認し,十分に筋弛緩薬の効果が切れていることを確認する。
●術中迅速病理診断を活用し,高悪性が疑われるときには躊躇せず顔面神経の合併切除も考慮し,その際は顔面神経の即時再建を行う。
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