連載 古典あれこれ
グラハム・ベル―1.視話法の聾唖教育者としての歩み―
松田 信作
1,2
,
加我 君孝
1,3
Shinsaku Matsuda
1,2
,
Kimitaka Kaga
1,3
1国立病院機構東京医療センター臨床研究(感覚器)センター
2練馬光が丘病院耳鼻いんこう科
3神尾記念病院附属聴覚クリニック
キーワード:
グラハム・ベル
,
dB
,
視話法
,
口話法
Keyword:
グラハム・ベル
,
dB
,
視話法
,
口話法
pp.802-805
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000201
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はじめに
オージオグラムの聴覚レベルの単位は,昔は大気圧が使われ,現在はdB(デシベル)が用いられている。dBはB(ベル)の10分の1に等しい相対的な測定単位である。このB(ベル)は電話の発明で有名なアレクザンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell,以下ベル)にちなんで名付けられた。ベルが電話開発を成し得るまでには,“聾唖教育者” としての歩みと,“研究者” としての歩みが大きく影響しながら展開する。本稿では,幼少期と聾唖教育者としてのベルの歩みについて解説する。
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