グラフ
研究の進んだチェコのろう唖者教育
pp.74-76
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913951
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*耳の聞こえない子どもたちを療育することは,きわめて骨の折れる,根気のいる仕事です。チエコの北モラビア地方オロモーツにあるろう児訓練施設は,耳が聞こえないために学ぶことも話すこともできない子どもたちを訓練しています。それぞれの専門家が,児の残されている聴力をできるだけ使って,一般に使われているろう唖者のためのアルファベットを口で話せるようにし向けていきます。訓練には,拡声器,テープレコーダー,↓↓レコード,フィルム,視覚教具など,多くの新しい器械が使われています。職員の長い間のたゆまない研究の成果があらわれて,“患者”であった人が,今では貿易のことまで学ぶことができるようになり,以前はろう唖者にはとうていなしえなかった仕事にまでつくようになりました。彼らは普通の労働者とならんで社会に参加し,しばしば重要な地位についています。
2年前から,ポーランド,ソ連,ハンガリー,オーストリア,イギリス,スウェーデン,アメリカなどから専門家や医師がこの施設を訪れ,その研究や教育方法に大きな関心を寄せています。
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