特集 障害をもつ妊産褥婦への援助
聾唖の産婦,全盲の褥婦の援助を行なって
鷲住 直子
1
1神奈川県立母子保健センター
pp.913-921
発行日 1981年12月25日
Published Date 1981/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205938
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母性への援助,特に妊産婦への援助活動は,そのコミュニケーションの良否によって決定されるといっても過言ではない。そのことは,看護者の誰もが経験しているところではないだろうか。
コミュニケーションには,さまざまな形のものがあるが,経験の浅い私は,今まで多くを言語的な展開によって行なってきた。しかし,今回,障害をもった人の分娩・産褥を援助した体験によると,言語的コミュニケーションだけでは,十分に関係を発展させることができないことに気づいた。多くの失敗を経験し,いかに非言語的コミュニケーションが重要であるかを痛感させられた。
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