原著
聾唖の予防に関する研究—実態調査,文献的考察を基礎にして
小川 喜代子
1
1和歌山県立和歌山聾学校
pp.102-104
発行日 1959年1月15日
Published Date 1959/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202087
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はしがき
聾唖は先天的或は後天的に諸種の原因によつて聽器,聽覚中枢,言語中枢の何れか障碍を蒙り,日常会話の出来にくいもので,我が国には人口1万人につき10〜20人に達し,諸外国に比して真に多数に上つている。これら聾者の身体状況,社会生活状況は聾唖でない者より低劣であり実にあわれである。この様な不遇な聾者の救済と発生防止のためにささやかな研究の一端を簡略に述べて諸賢の御批判と御指導を仰ぎたいと存じます。
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