特集 花粉症診療は変わったか?
花粉症治療に関する最近の話題
非鎮静性抗ヒスタミン薬の役割
山田 武千代
1
,
宮部 結
1
,
富澤 宏基
1
,
山田 俊樹
1
Takechiyo Yamada
1
,
Yui Miyabe
1
,
Hiroki Tomizawa
1
,
Toshiki Yamada
1
1秋田大学大学院医学系研究科・医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
アレルギー性鼻炎
,
非鎮静性抗ヒスタミン薬
,
妊婦
,
小児
,
COVID-19
Keyword:
アレルギー性鼻炎
,
非鎮静性抗ヒスタミン薬
,
妊婦
,
小児
,
COVID-19
pp.41-46
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000009
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はじめに
鼻噴霧用ステロイド薬は効果が高いが日本人は点鼻が苦手であり内服薬を希望される方が多く,抗ヒスタミン薬が頻用される。使用例が多いため,抗ヒスタミン薬を併用している患者さんが自動車事故を起こす可能性もあり注意を要する。非鎮静性抗ヒスタミン薬では,鎮静作用を低くするために親水性の官能基(−COOH,−NH2)を導入して,血液脳関門を通過しにくくしている。
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