特集 ポストコロナ時代のアレルギー性鼻炎診療
ポストコロナ時代の耳鼻咽喉科医の役割―難治例に対する治療
妊婦および授乳婦への対応
洲崎 勲夫
1
Isao Suzaki
1
1昭和大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座
キーワード:
アレルギー性鼻炎
,
妊婦
,
授乳婦
,
診療
Keyword:
アレルギー性鼻炎
,
妊婦
,
授乳婦
,
診療
pp.551-555
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001081
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はじめに
わが国のアレルギー性鼻炎の患者は増加の一途をたどっている。したがって,日常診療において妊婦や授乳婦の患者を診療することは少なくない。妊娠中はうっ血性鼻炎の傾向となり,アレルギー性鼻炎を合併した妊婦では特に鼻閉を中心とした鼻症状が悪化することが多い。また妊娠,出産後にアレルギー性鼻炎を新たに発症することもある。妊娠中や授乳中のアレルギー性鼻炎患者で,積極的な治療を行わなければならない症例に遭遇することがあるが,妊娠および授乳中の患者への薬剤の投与は胎児や乳児に与える影響を考えると慎重でなければならないので,その対応に苦慮することがある。
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