特集 花粉症の疑問に答える
【治療】
抗ヒスタミン薬の貼付剤はどのような患者に有用か?
中村 真浩
1
Masahiro Nakamura
1
1順天堂大学医学部附属耳鼻咽喉科学講座
キーワード:
アレルギー性鼻炎
,
抗ヒスタミン薬
,
経皮吸収型製剤
Keyword:
アレルギー性鼻炎
,
抗ヒスタミン薬
,
経皮吸収型製剤
pp.1138-1140
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001780
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はじめに
アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis:AR)は,鼻汁,くしゃみ,鼻閉を主徴とし,日常生活に支障をきたす慢性疾患であり,近年では国民の約半数が罹患している1)。ARに対する治療には抗ヒスタミン薬,ロイコトリエン受容体拮抗薬,鼻噴霧用ステロイド薬などが用いられており,なかでも第2世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ,鼻漏症状への抑制作用が早期に得られることが知られており幅広い症例で第一選択薬とされている。

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