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特集 ネフローゼ症候群―最新の知見と動向
病因・病態 一次性ネフローゼ症候群
膜性腎症病因抗原研究の動向
Trends in research on target antigens in membranous nephropathy
和田 健彦
1
WADA Takehiko
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院腎センター内科
キーワード:
膜性腎症
,
病因抗原
,
PLA2R
,
質量分析
Keyword:
膜性腎症
,
病因抗原
,
PLA2R
,
質量分析
pp.41-46
発行日 2026年7月25日
Published Date 2026/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002510
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はじめに
膜性腎症は,糸球体基底膜上皮下での免疫複合体の形成・沈着により生じる疾患であり,中高年者におけるネフローゼ症候群の原疾患として最も頻度の高い疾患である。その免疫複合体を構成する病因抗原につき,数十年にわたり多くの研究者が探索していたが,2009年にBeckらがM型ホスホリパーゼA2受容体(M-type phospholipase A2 receptor:PLA2R)を同定し報告した1)のをきっかけに,研究の進展がみられるようになった。2020年頃以降はMayo Clinicのグループを中心に,laser microdissectionによって腎生検検体から得られた糸球体をサンプルとして,ナノ流量液体クロマトグラフィー・エレクトロスプレー・タンデム質量分析(LC-ESI-MS/MS)による新規抗原の報告が相次いでいる。現在までに多くの膜性腎症発症にかかわる病因抗原が報告されているが,その頻度や,病態はさまざまである。本稿では,膜性腎症病因抗原検索の歴史および現在までに報告された抗原の特徴について概説する。

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