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特集 高血圧診療 Update
総論
高血圧管理の課題と新しい高血圧ガイドラインの意義
Hypertension management issues and the significance of the new hypertension guidelines
崎間 敦
1
,
大屋 祐輔
2
SAKIMA Atsushi
1
,
OHYA Yusuke
2
1琉球大学グローバル教育支援機構保健管理部門
2一般財団法人北部医療財団
キーワード:
高血圧
,
ガイドライン
,
降圧治療
Keyword:
高血圧
,
ガイドライン
,
降圧治療
pp.398-402
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001823
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はじめに
降圧治療の進歩と治療率の向上は,脳心血管病リスクの低減に大きく寄与してきたが,高血圧管理には多くの課題も残っている1)。わが国の高血圧治療ガイドラインの起源は,高血圧治療ガイドライン2000年版(JSH2000)である。その発表後,その時点における最良のエビデンス,国際的ガイドラインなどをもとに改訂を重ね,高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)1)に至った。JSH2019は,教科書的記載に加えて,日本医療機能評価機構EBM普及推進事業(Medical Information Distribution Service:Minds)2)に準拠したシステマティックレビュー(SR)を新たに導入し,エビデンスに基づいたガイドラインとなった。新ガイドラインにおいては,JSH2019の作成法に準拠した従来の高血圧治療に関する推奨に加えて,国民の血圧管理を向上させるための高血圧対策を示すことを目指している。本稿では,高血圧管理の課題およびガイドライン改訂について概説する。

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