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特集 腎臓リハビリテーション up to date
総論
生活機能評価
Functional assessment
齊藤 正和
1,2
,
濱田 大樹
2
,
西山 裕貴
3
,
臼井 直人
3,4
SAITOH Masakazu
1,2
,
HAMADA Taiki
2
,
NISHIYAMA Yuki
3
,
USUI Naoto
3,4
1順天堂大学保健医療学部理学療法学科
2順天堂大学大学院保健医療学研究科
3嬉泉病院リハビリテーション科
4順天堂大学大学院医学研究科
キーワード:
慢性腎臓病
,
生活機能評価
,
基本的ADL
,
手段的ADL
Keyword:
慢性腎臓病
,
生活機能評価
,
基本的ADL
,
手段的ADL
pp.142-148
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001765
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はじめに
生活機能とは,国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:ICF)の中心概念であり,人が「生きる」ことの3つのレベル:心身機能・身体構造(body functions and structure),活動(activity),参加(participation)を包括した概念として説明されている1)。生活機能の低下を起こす原因の1つである「健康状態」は,疾患や外傷のみならず,加齢・ストレス状態などを含む広い概念として捉えられている。そのため,腎臓リハビリテーションにおいて生活機能評価を考える際にも,「腎臓病」や「腎機能障害」のみならず,加齢やストレス状態などを含めた多角的生活機能評価の視点が重要となる。一般に生活機能評価には,基本的日常生活動作(activity of daily living:ADL),手段的ADLの評価指標に加えて,介護予防や地域・在宅領域で使用される生活機能評価指標が汎用されている。一方で,生活機能評価指標により,評価項目の特異性や結果がもつ意味が多少異なることから,適切に評価結果を理解して使用することが重要となる。

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