糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 併発疾患のある糖尿病患者の診療
認知症と糖尿病
櫻井 孝
1
1国立長寿医療研究センター
キーワード:
Insulin
,
Glycosylated Hemoglobin A
,
血糖降下剤
,
認知症
,
低血糖症
,
糖尿病
,
早期診断
,
糖尿病性合併症
,
軽度認知障害
,
手段的ADL
Keyword:
Dementia
,
Diabetes Mellitus
,
Insulin
,
Glycated Hemoglobin A
,
Hypoglycemia
,
Hypoglycemic Agents
,
Early Diagnosis
,
Diabetes Complications
,
Cognitive Dysfunction
pp.111-115
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114805
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高齢者の認知症と糖尿病が増加している.糖尿病に認知症が合併するとその管理はきわめて困難となる.認知症を予防し,また早期に発見することが大切である.認知症予防には血糖管理が良好であるほうが有利である.しかし,重症低血糖は認知症のリスクであり,高齢者では低血糖にとくに注意を要する.高齢者糖尿病の認知機能・身体機能低下の予防のため,日本糖尿病学会-日本老年医学会合同委員会から,高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)が発表された.糖尿病に関わる医療スタッフには,多種職の責任を明確にして,糖尿病と認知症合併例の治療・ケアに関わるべきである.
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