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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
VII.各論6:腎不全と腎代替療法(診断と治療)
2.腎皮質壊死,腎乳頭壊死
Renal cortical necrosis, renal papillary necrosis
橿尾 岳
1
,
寺田 典生
1
Kashio Takeshi
1
,
Terada Yoshio
1
1高知大学医学部附属病院内分泌代謝・腎臓内科
キーワード:
腎皮質
,
腎髄質
,
虚血
,
急性腎障害
Keyword:
腎皮質
,
腎髄質
,
虚血
,
急性腎障害
pp.596-600
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001671
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1 はじめに
腎臓は皮質迷路と髄放線で構成される皮質と,外層と内層で構成される髄質に大別される。髄質は腎錐体とばれる十数個の円錐状構造物で構成され,その先端部が腎乳頭である。腎臓を灌流する血液は,腎動脈→区域動脈→葉間動脈→弓状動脈→小葉間動脈(皮質放射動脈)→輸入細動脈→糸球体毛細血管→輸出細動脈→尿細管周囲毛細血管→星状静脈,小葉間静脈→弓状静脈→葉間静脈→区域静脈→腎静脈と流れる1)。小葉間動脈は髄放線と髄放線の間に位置する腎小葉の中央部を上行しながら側枝を出し皮質内に血液を供給する。一方で傍髄質糸球体の輸出細動脈は下降して髄質に血液を供給する(図12),2 3))。
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