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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
VI.各論5:泌尿器疾患(診断と治療)
15.神経因性膀胱
Neurogenic bladder(lower urinary tract dysfunction)
橘田 岳也
1
Kitta Takeya
1
1旭川医科大学腎泌尿器外科学講座
キーワード:
神経因性膀胱
,
神経因性下部尿路機能障害
,
過活動膀胱
,
排尿筋括約筋協調不全
Keyword:
神経因性膀胱
,
神経因性下部尿路機能障害
,
過活動膀胱
,
排尿筋括約筋協調不全
pp.487-493
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001653
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1 はじめに
1 神経因性膀胱とは
神経因性膀胱とは,下部尿路機能(蓄尿と排尿)をつかさどる神経系の異常によって引き起こされる下部尿路機能障害の総称である。下部尿路機能とは,膀胱と尿道の統合的な機能のことを意味しており,また両者は互いに関連した神経支配を有している。したがって,神経因性膀胱は単に膀胱の機能異常ではなく,尿道の機能障害を伴うことが多い。そのため,呼称としても神経因性下部尿路機能障害(lower urinary tract dysfunction)のほうが適切である。
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