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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
III.各論2:全身性疾患に伴う腎障害(診断と治療)
14.ネイルパテラ症候群(爪膝蓋骨症候群)とLMX1B関連腎症
Nail-patella syndrome and LMX1B-associated nephropathy
張田 豊
1
Harita Yutaka
1
1東京大学医学部小児科
キーワード:
ネイルパテラ症候群
,
LMX1B
,
ホメオドメイン
,
糸球体上皮細胞
Keyword:
ネイルパテラ症候群
,
LMX1B
,
ホメオドメイン
,
糸球体上皮細胞
pp.233-236
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001605
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1 はじめに
ネイルパテラ症候群(爪膝蓋骨症候群)は,爪形成不全,膝蓋骨の低形成あるいは無形成,腸骨の角状突起(iliac horn),肘関節の異形成を4主徴とする遺伝性疾患である1,2)。しばしば腎症,緑内障・視力低下などの眼症状や感覚異常など骨格以外の症状を合併する。原因はLMX1B遺伝子変異であり,常染色体性顕性遺伝形式を取る。ネイルパテラ症候群の頻度は5万人に1人程度といわれているが,実態は明らかでない。
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