Japanese
English
論述
習慣性膝蓋骨亜脱臼症候群について
Recurrent subluxation syndrome of the patella
森 雄二郎
1
,
黒木 良克
1
,
山本 龍二
1
,
渥美 敬
1
,
扇谷 浩文
1
Yujiro MORI
1
1昭和大学藤が丘病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Showa University, Fujigaoka Hospital
pp.883-890
発行日 1979年9月25日
Published Date 1979/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905985
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はじめに
膝関節痛を訴える若年者のなかで膝蓋骨が亜脱臼位にあるために膝痛が生じたと思われる症例の報告は,本邦では少ない.しかし欧米では数多くその報告をみる.そこで我々は最近外来を訪れた若年者とくに女子の膝痛患者のなかで,膝蓋骨亜脱臼位を認めるものについて特に調査したところ,本症が注意深い臨床診断とレ線所見等で診断が比較的容易なことに気付き,しかも本邦でも稀れな疾患でないことがわかつた.過去2年間,我々は両側例4例,片側例9例,合計17関節の膝蓋骨亜脱臼例を経験したので,これらの症例の臨床症状,レ線所見,関節鏡ならびに手術所見などを検討しこれに考察を加えて報告する.
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