Japanese
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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
II.各論1:糸球体疾患(診断と治療)
5.IgA腎症:小児
Childhood IgA nephropathy
島 友子
1
Shima Yuko
1
1和歌山県立医科大学小児科学教室
キーワード:
学校検尿
,
ガラクトース欠損型異常糖鎖IgA1(Gd-IgA1)
,
ACE阻害薬
,
多剤併用治療
Keyword:
学校検尿
,
ガラクトース欠損型異常糖鎖IgA1(Gd-IgA1)
,
ACE阻害薬
,
多剤併用治療
pp.87-91
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001579
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1 はじめに
IgA腎症とは
IgA腎症(IgA nephropathy:IgAN)は腎炎徴候を有する尿所見(糸球体性血尿,蛋白尿)を呈し,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE),IgA血管炎,慢性肝疾患などの基礎疾患が認められず,IgAを主体とする免疫グロブリンの糸球体メサンギウム沈着を特徴とする糸球体腎炎である。1968年にフランスの病理学者Jean Bergerらによってはじめて報告され,小児および成人において全世界で最も頻度が高く,腎炎でありながらその症例の多くが緩徐な進行の経過を示すためIgA腎症という用語が広く用いられている。
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