巻頭言
小児腎移植の変遷を経験して
濱崎 祐子
1
1東邦大学医学部腎臓学講座
pp.521-522
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001492
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筆者が小児腎不全医療に携わるようになったのは,今から約20年前になる。東京都立清瀬小児病院(現東京都立小児総合医療センター)で小児の腎不全医療を学ばせていただいたのがはじまりである。当時は小児の維持透析を行える施設が少なかったため,全国から症例が集まってきており,さまざまな年齢や疾患の症例を管理していた。そして,小児の腎不全医療では腎移植が最も生理的な治療であるため,腎移植を行うことを目標に管理され,透析を導入してから数年後に腎移植を計画していた。先行的腎移植(透析をせずに移植をする方法)がほとんど行われていなかった時代である。
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