Japanese
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特集 補体と腎疾患:温故知新
腎疾患における補体と病態生理
腎移植:移植腎病理からの補体
Practical complement detection in allograft pathology
岩崎 沙理
1
,
辻 隆裕
2
IWASAKI Sari
1
,
TSUJI Takahiro
2
1北海道大学大学院医学研究院統合病理学教室
2市立札幌病院病理診断科
キーワード:
C4d
,
移植腎
,
抗体関連型拒絶反応
Keyword:
C4d
,
移植腎
,
抗体関連型拒絶反応
pp.94-98
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001399
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はじめに
移植腎生検は移植腎の現状把握のために有用な検査である。移植腎生検では拒絶反応,免疫抑制薬に対する薬剤毒性に加え,再発腎症など多彩な病態が診断される。こうした疾患の多くに補体の関与があることから,移植腎組織における補体沈着の評価は重要である。本稿では,そのなかでも移植腎での抗体関連型拒絶反応(antibody mediated-rejection:AMR)の診断におけるC4d沈着検出の意義を中心に述べる。
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