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English
特集 腎不全合併症に関する最近の進歩
慢性腎不全 透析アミロイドーシス
Dialysis-related amyloidosis
山本 卓
1
,
成田 一衛
2
YAMAMOTO Suguru
1
,
NARITA Ichiei
2
1新潟大学医歯学総合病院血液浄化療法部
2新潟大学大学院医歯学総合研究科腎研究センター/腎・膠原病内科学
キーワード:
β2-ミクログロブリン
,
手根管症候群
,
破壊性脊椎関節症
Keyword:
β2-ミクログロブリン
,
手根管症候群
,
破壊性脊椎関節症
pp.609-613
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001311
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はじめに
わが国の透析患者の増加に伴い,長期透析患者の割合も大きくなっている。長期透析患者はさまざまな腎臓病関連疾患によりquality of life(QOL)ならびに日常生活動作(activity of daily living:ADL)が損なわれる。透析アミロイドーシス(dialysis-related amyloidosis:DRA)はβ2-ミクログロブリン(β2-microglobulin:β2MG)を前駆蛋白質とするアミロイドが骨関節組織を中心に形成,沈着するため,骨関節症状をはじめ多彩な全身症状をきたす。本稿ではDRAの病態,診断,および治療について概説し,最近の進歩と今後の課題を提案する。
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