透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
透析アミロイドーシス CQ 44 破壊性脊椎関節症を認める透析患者への対応はどのように行いますか?
山本 卓
1
,
成田 一衛
2
1新潟大学医歯学総合病院血液浄化療法部
2新潟大学大学院医歯学総合研究科腎研究センター腎・膠原病内科学
キーワード:
透析アミロイドーシス
,
破壊性脊椎関節症
,
β2―ミクログロブリン
,
β2―ミクログロブリン吸着カラム
Keyword:
透析アミロイドーシス
,
破壊性脊椎関節症
,
β2―ミクログロブリン
,
β2―ミクログロブリン吸着カラム
pp.863-867
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000568
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Ⅰ医学的背景
破壊性脊椎関節症は長期透析患者に発症する透析アミロイドーシスの1疾患である.
頸椎と腰椎を中心にβ2―ミクログロブリン(β2―m)を前駆蛋白質とするアミロイドが沈着することで四肢の神経症状を呈する.
Ⅱキュア
整形外科的保存治療と手術療法が中心となる.
β2―m吸着カラムや血液透析濾過,β2―mクリアランスのよいダイアライザの使用や清浄化された透析液の使用が,β2―mを低値に保つことに有効である.
Ⅲケア
手根管症候群など他の透析アミロイドーシスを早期に診断,治療することが破壊性脊椎関節症の進展抑制に有効である.
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