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特集 在宅透析
腹膜透析
安定した透析のための腹膜透析カテーテル挿入術
Peritoneal dialysis catheter insertion for stable dialysis
深澤 瑞也
1
FUKASAWA Mizuya
1
1加納岩総合病院透析アクセスセンター
キーワード:
位置異常防止
,
ノンスタイレット法
,
JSDT腹膜透析ガイドライン2019
Keyword:
位置異常防止
,
ノンスタイレット法
,
JSDT腹膜透析ガイドライン2019
pp.413-416
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001259
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はじめに
長期間安定した腹膜透析の継続にはいくつもの因子があるが,多くは患者因子によるものである。一方で医療者(術者)の技量も大きく影響し,なかでも,透析液のゲートとなる腹膜透析カテーテル挿入術はその技量が大きく反映される重要な手技である。この手技の良し悪しが,患者の生活の質(QOL),腹膜透析期間などに大きく関与することとなる。よって,本術式に対して軽い気持ちで臨むことは厳に慎むべきことであり,正しい知識と計画的な手術手技を実践することが重要となる。また術者は,その後の患者管理を行う透析医が担うことが望ましいと考える。外科の医師に挿入術を依頼した場合,各々の手技は正確であっても,その後機能するカテーテルを挿入することができるか否かは別問題であり,また患者の経過をみるなかでのフィードバックを得て術式を改良することが重要となる。その意味で,たとえ内科医であっても,腹膜透析管理を行う透析医としてカテーテル挿入術をしっかりとトレーニングすることは重要と考える。
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