連載 明日から実践できる! 臨床医のための腎臓領域超音波(Nephro POCUS)・7
バスキュラーアクセス(VA)と腹膜透析(PD)カテーテル
吉田 圭佑
1,3
,
酒井 雅史
2,3
,
谷澤 雅彦
2,3
1行徳総合病院 腎臓内科
2横浜総合病院 腎臓内科
3聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科
pp.1268-1273
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620081268
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第7回はバスキュラーアクセス(VA)と腹膜透析(PD)カテーテルにおけるPOCUSの詳細,周辺知識をお伝えする.具体的なPOCUS使用のタイミングは,VA作成前・後評価,穿刺時ガイド(内シャント・人工血管内シャント・上腕表在化動脈,透析用カテーテル挿入,エコーガイド下VAインターベンション),感染評価などである.
本邦ではインターベンショナルネフロロジーと呼ばれるサブスペシャルティが認知され,腎臓内科医が手技や透析用VAの術前・術後評価やインターベンションを行う機会は増えている.特にVA領域では,非侵襲的で簡便なエコーは形態評価のみならず血行動態の評価も可能であり,1990年代頃よりエコーの有用性が報告されるようになった1).

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