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特集 病理からせまる腎疾患の病因・病態解明
総論
尿細管間質病変 尿細管上皮細胞傷害からの鑑別診断・病理診断
Renal tubular epithelial injury, pathological evaluation and diagnosis
金綱 友木子
1
KANETSUNA Yukiko
1
1国際医療福祉大学熱海病院病理診断科
キーワード:
尿細管上皮細胞傷害
,
薬剤
,
循環障害
,
背景疾患
Keyword:
尿細管上皮細胞傷害
,
薬剤
,
循環障害
,
背景疾患
pp.362-369
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001455
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はじめに:尿細管の概要
尿細管はBowman囊尿細管極にはじまり,近位曲尿細管,近位直尿細管,Henle係蹄細脚,Henle係蹄太脚(遠位直尿細管とも),緻密斑,遠位曲尿細管,集合管を経て腎乳頭に開口する一連の管状構造をなす組織を総称したものである。Bowman囊を出た原尿には,尿細管を通過する間に組成の調節が行われる。尿細管は全長を単層の上皮に被覆されており,その構造,機能は部位により異なる1)(図1)。
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