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特集 高齢化社会の腎泌尿器疾患診療UpToDate
各論―高齢腎泌尿器疾患治療と保険診療
高齢者腹膜透析における在宅支援
Home assistance in peritoneal dialysis for the elderly
伊藤 恭彦
1
ITO Yasuhiko
1
1愛知医科大学医学部腎臓・リウマチ膠原病内科
キーワード:
高齢者腹膜透析
,
訪問看護ステーション
,
assisted PD
Keyword:
高齢者腹膜透析
,
訪問看護ステーション
,
assisted PD
pp.702-706
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000721
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Ⅰ わが国の高齢透析患者の現況
わが国において国民の高齢化は,大きい問題・課題となっている。65歳,75歳以上の人口は,すでに2022年にはそれぞれ3,629万人(全人口の29.1%),1,937万人(同15.5%)に達しており,今後さらに増加することが予想される。また,認知症高齢者で生活自立度Ⅱ度以上の人が2025年には,470万人(12.8%)になるとも予想されている1)。このなか,厚生労働省は,団塊の世代が75歳以上となる2025年までに,高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援ができるよう,可能な限り住み慣れた地域で,自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができる地域の包括的な支援・サービス提供体制,すなわち「地域包括ケアシステム」の構築を推進している2)。
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