特集 血液透析導入の処方
4.血液透析導入時のダイアライザ選択
大澤 貞利
1
1 釧路泌尿器科クリニック・臨床工学技士
キーワード:
膜面積
,
膜材質
,
透析効率
,
生体適合性
Keyword:
膜面積
,
膜材質
,
透析効率
,
生体適合性
pp.157-163
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002456
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新規導入患者の平均年齢は高齢化が進み,糖尿病性腎症の割合が多い.血液透析導入時期は残腎機能があり,不均衡症候群の防止も考えると,積極的な溶質除去は必要ないと考える.治療方法は導入時から血液透析濾過を選択するケースもある.血液透析で使用するダイアライザ,血液透析濾過で使用するヘモダイアフィルタについては同じ考え方ができ,除去性能を抑えた膜面積が小さいもので,血流量は低流量とし患者への負担を少なくする.各膜材質の生体適合性は向上しているが,異なる特性は選択肢のポイントになる.
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