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特集 腎臓の自動制御機構
【各論】
酸塩基ホメオスタシス 腎障害における酸塩基調節機構の破綻
Failing of acid-base balance in kidney disease
大出 佳寿
1
,
寺田 典生
1
ODE Kazu
1
,
TERADA Yoshio
1
1高知大学医学部 内分泌代謝・腎臓内科
キーワード:
代謝性アシドーシス
,
anion gap(AG)
Keyword:
代謝性アシドーシス
,
anion gap(AG)
pp.723-725
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000372
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はじめに
酸塩基平衡は,あらゆる病態を把握するうえで有用である。特に慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)においては,腎機能が正常な場合と違って特徴的な酸塩基平衡の異常をきたす。例えば,腎機能が低下し,糸球体濾過量(GFR)が25mL/min/1.73m2になると代謝性アシドーシスが出現する。この程度のアシドーシスでは重篤な症状がみられることは稀であるが,長期的には骨代謝,栄養,腎不全進行速度などに影響する。
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