Japanese
English
特集 囊胞腎
【多発性囊胞腎(ADPKDとARPKD)の治療】
運動療法
Exercise therapy in polycystic kidney disease
伊藤 修
1
ITO Osamu
1
1東北医科薬科大学医学部 リハビリテーション学
キーワード:
PCKラット
,
長期的運動
,
アルギニンバソプレシン
,
cAMP
,
細胞増殖調節因子
Keyword:
PCKラット
,
長期的運動
,
アルギニンバソプレシン
,
cAMP
,
細胞増殖調節因子
pp.547-552
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000330
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はじめに
慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者の高齢化や腎機能低下に伴い,身体機能の低下,サルコペニアやフレイルの合併も増加し,これらが生命予後にも大きく影響している1)。また,身体活動性はCKDステージとともに低下し,不活発な患者の割合が増加し2),身体活動性の低下がCKD有病率や重症化に関連することも明らかになってきた。筆者らは,CKDモデルラットにおいて長期的運動が腎保護効果を示すことやその腎保護効果の機序を明らかにしてきた3)。運動による日常生活動作(ADL)向上,心血管系機能の向上,精神的効果などの総合的な健康状態へのメリットに加えて,CKD患者においても運動の腎保護効果が明らかになり,安定した保存期CKD患者への指導方針は,運動の制限から推奨に変化してきている1)。
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