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特集 MGRS―血液内科との連携
【トピックス】
IgM型ALアミロイドーシス
Immunoglobulin M-related light-chain amyloidosis
淵田 真一
1
FUCHIDA Shin-ichi
1
1JCHO京都鞍馬口医療センター 血液内科
キーワード:
心病変
,
神経病変
,
遊離軽鎖(FLC)
,
自家移植
,
化学療法
Keyword:
心病変
,
神経病変
,
遊離軽鎖(FLC)
,
自家移植
,
化学療法
pp.459-462
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000086
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はじめに
アミロイドーシスは,アミロイドとよばれる線維性の異常蛋白が特定の臓器に沈着し,それらの臓器に機能障害を引き起こす病態の総称である。アミロイドーシスのなかで最も頻度の高い病型は免疫グロブリン軽鎖由来の異常蛋白が原因となっているALアミロイドーシスである。IgM型ALアミロイドーシスはALアミロイドーシス全体のなかで5~7%を占める稀な病型である1~3)。Waldenströmマクログロブリン血症(WM)/リンパ形質細胞性リンパ腫(LPL)の7.5%にアミロイドーシスを合併していると報告されている4)。IgM型ALアミロイドーシスは頻度がきわめて稀であることから,あまり十分に検討されていないが,その臨床的特徴が非IgM型ALアミロイドーシスと異なること,また治療レジメンについても非IgM型ALアミロイドーシスに用いられている治療法が必ずしもよい成績を示していないことから,非IgM型ALアミロイドーシスとは異なる疾患集団として捉えたほうがよいことが示唆されている5)。
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