慢性疾患となった骨髄腫-どのように診断するか? どのように付き合っていくか? 骨髄腫類縁疾患の診断と治療
ALアミロイドーシス,POEMS症候群の診断と治療
中世古 知昭
1
,
大和田 千桂子
,
堺田 恵美子
1国際医療福祉大学 医学部血液内科学
キーワード:
Dexamethasone
,
Melphalan
,
POEMS症候群
,
Thalidomide
,
自家移植
,
アミロイドーシス
,
造血幹細胞移植
,
評価基準
,
末梢血幹細胞移植
,
Lenalidomide
,
Amyloid Protein AL
Keyword:
Amyloidosis
,
Dexamethasone
,
Melphalan
,
Thalidomide
,
Transplantation, Autologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
POEMS Syndrome
,
Peripheral Blood Stem Cell Transplantation
,
Amyloid Protein AL
,
Lenalidomide
pp.949-954
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017361095
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ALアミロイドーシス,POEMS症候群はともに形質細胞性腫瘍であり,傍腫瘍症候群として多彩な症状や臓器障害を呈する難治性疾患である.骨髄中のモノクローナル形質細胞は量的に少ないものの,病態に中心的な役割を果たしていると考えられ,形質細胞をターゲットとしてmelphalanや新規薬剤,自家移植等,多発性骨髄腫に準じた治療が選択される.ALアミロイドーシスに対する自家移植では,臓器障害の程度に応じて適応や前処置の強度を決定する.POEMS症候群では血清VEGF値が治療効果のバイオマーカーとなる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017