Japanese
English
特集 消化管感染症のすべて2025
Ⅲ.十二指腸−小腸
(B)寄生虫感染症
糞線虫症
Strongyloidiasis
大平 哲也
1
,
山本 和子
2
,
瑞慶山 隆太
1
,
伊良波 淳
2
,
金城 徹
1
,
松本 美幸
3
Tetsuya OHIRA
1
,
Kazuko YAMAMOTO
2
,
Ryuta ZUKEYAMA
1
,
Atsushi IRAHA
2
,
Tetsu KINJYO
1
,
Miyuki Matsumoto
3
1琉球大学病院光学医療診療部
2琉球大学病院感染症・呼吸器・消化器内科学講座
3北部地区医師会病院病理診断科
キーワード:
糞線虫
,
淡黄白色小隆起
,
好酸球浸潤
Keyword:
糞線虫
,
淡黄白色小隆起
,
好酸球浸潤
pp.162-164
発行日 2025年12月24日
Published Date 2025/12/24
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002377
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疾患の概要
糞線虫症(strongyloidiasis)は,Strongyloides stercoralisによって引き起こされる土壌伝播性線虫症である。本虫の感染型幼虫であるフィラリア(F)型幼虫は汚染された土壌より経皮感染後,血管やリンパ管に入り,心臓を経由して肺に達し,喀痰とともに嚥下され,食道・胃を経由して十二指腸に達して成虫となる。そこで産卵し,孵化したラブジチス(R)型幼虫の大部分は便とともに体外へ排出される。この他,本虫には「自家感染」という特殊な経路があり,R型幼虫が体外に排泄される前にF型幼虫となり,腸管もしくは肛門周囲の皮膚より再感染するという経路である。この「自家感染」のため,感染者は長期にわたり糞線虫に感染した状態となる。

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