病気のはなし
糞線虫症
平田 哲生
1
,
斎藤 厚
1
1琉球大学医学部第1内科
pp.6-9
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906087
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新しい知見
現在糞線虫症に対し承認されている薬剤はチアベンダゾールのみである.本薬剤は副作用の発現頻度が大変高く,使用量にもよるが,嘔気,めまい,全身倦怠などが半数以上にみられる.また,肝障害が約3割に発生する.そこでわれわれはこれに替わる薬剤としてイベルメクチンの臨床治験を行い,有効性,安全性とも良好な結果を得た.現在承認申請中で2002年中には承認される見込みである.
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