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特集 動画で魅せる内視鏡的創閉鎖法のすべて
[クリップを用いた創閉鎖法]
留置スネアを併用する巾着閉鎖法
Purse-string suture using an endoloop
七條 智聖
1
,
上堂 文也
1
Satoki Shichijo
1
,
Noriya Uedo
1
1大阪国際がんセンター消化管内科
キーワード:
巾着縫合
,
内視鏡的胃局所切除術
,
内視鏡的全層切除
Keyword:
巾着縫合
,
内視鏡的胃局所切除術
,
内視鏡的全層切除
pp.1027-1030
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002173
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はじめに
創部の閉鎖は,ESD後の合併症(後出血,遅発性穿孔)の予防,穿孔部の閉鎖,内視鏡的全層切除(endoscopic full-thickness resection:EFTR)後の欠損部の閉鎖などで行われる。創部の閉鎖は胃ESD後では抗血栓薬内服例など合併症のリスクの高い症例を中心に,十二指腸ESDでは,その合併症リスクの高さからほぼすべての症例で,大腸ESDでは術者の判断によって行われている。EFTRでは基本的には筋層欠損部(穿孔部)が生じることから切除後の閉鎖は必須である。留置スネアを用いた巾着閉鎖法は,2004年にはEndoらによって胃の粘膜内腫瘍のEMR後の欠損閉鎖法として報告されており1),現在は上記のような場面で選択される。巾着閉鎖法は閉鎖する部位に留置スネアを位置させ,複数個のクリップで留置スネアを閉鎖する部位の周囲に固定し,最後に留置スネアを絞扼することで閉鎖する方法である(図1)2)。本稿では留置スネアを用いた巾着閉鎖法について場面に分けて述べる。

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