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特集 動画で魅せる内視鏡的創閉鎖法のすべて
[クリップを用いた創閉鎖法]
胃EFTRにおける創閉鎖―OTSCⓇの有用性―
Defect closure after gastric EFTR: Usefulness of OTSCⓇ
平澤 欣吾
1
,
佐藤 知子
1
,
澤田 敦史
1
,
小林 亮介
1
,
西尾 匡史
2
,
佐藤 渉
2
,
佐藤 勉
2
Kingo Hirasawa
1
,
Chiko Sato
1
,
Atsushi Sawada
1
,
Ryosuke Kobayashi
1
,
Masafumi Nishio
2
,
Sho Sato
2
,
Tsutomu Sato
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター内視鏡部
2横浜市立大学附属消化器病センター外科
キーワード:
EFTR
,
OTSCⓇ
,
EROPP
Keyword:
EFTR
,
OTSCⓇ
,
EROPP
pp.1031-1035
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002174
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はじめに
胃sub epithelial lesion/submucosal lesion(SEL/SMT)に対する内視鏡的全層切除術(endoscopic full thickness resection:EFTR)は2011年に中国のZhouらから初めて報告された1)。それから10年以上が経過しているが,胃のEFTRに関する報告のほとんどが中国からである。Tadaらの2023年のシステマティック・レビューでは2),解析対象となった23本の論文のなかで,本邦からのものは1本だけであり,その他はすべて中国からであった。本邦を含む世界各国からの報告が少ない理由は,全層切除の際の安全な内視鏡操作の確立,気腹への対応,そして全層切除後の縫合の懸念のためと考えられる。本稿ではこの創閉鎖に焦点を当て,さらに当院で使用しているOver The Scope Clip(OTSCⓇ)の有効性に関して述べる。

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