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特集 小児内視鏡診療のすべて
[下部消化管]
小腸疾患に対するカプセル内視鏡によるアプローチ
Access to small bowel diseases with video capsule endoscopy
岩間 達
1
Itaru Iwama
1
1埼玉県立小児医療センター消化器・肝臓科
キーワード:
カプセル内視鏡
,
小児
,
カプセル内視鏡挿入補助具
Keyword:
カプセル内視鏡
,
小児
,
カプセル内視鏡挿入補助具
pp.1420-1424
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001616
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はじめに
カプセル内視鏡(capsule endoscopy:CE)は2000年に初めて報告され,その後小腸疾患の診療は劇的な発展を遂げた。これまで暗黒の臓器といわれ詳細な病態解明が困難であった小腸の疾患を直接的に観察できるCEは多くの恩恵を患者にもたらした。2010年までは成人における報告が中心であったが,2010年以降は小児への応用も数多く報告されている。本邦では2007年に初めて原因不明の消化管出血に対する保険適用が認められ,2015年に18歳未満に適用が拡大した。2022年には15歳未満の患者に対し後述するカプセル内視鏡挿入補助具を用いた挿入術に対し260点の保険点数が新設された。2024年現在では若干の制限はあるものの多くの小児への使用が可能である。本稿では小児におけるCE診療について概説する。
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