カプセル内視鏡の現況と最新動向
カプセル内視鏡による小腸疾患診断の変遷と課題
藤森 俊二
1
,
馬來 康太朗
,
小杉 友紀
,
辰口 篤志
,
坂本 長逸
,
岩切 勝彦
1日本医科大学 消化器内科学
キーワード:
消化管出血
,
発生率
,
小腸疾患
,
小腸腫瘍
,
カプセル内視鏡法
,
カプセル内視鏡
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Incidence
,
Capsule Endoscopy
,
Capsule Endoscopes
pp.1597-1602
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016118512
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カプセル内視鏡はバルーン内視鏡とともに小腸疾患の診断・治療に活躍している.病悩期間の長かった小腸疾患患者のなかで,小腸に病変が特定され,治療により病苦から解放された患者も少なくない.その有用性からカプセル内視鏡は保険適応となり,また適応疾患も拡大し小腸疾患の全体像を明らかにしつつある.侵襲の少ないカプセル内視鏡は非ステロイド性抗炎症薬やアスピリン起因性の小腸傷害を明らかにするなど,今まで知られてこなかった小腸疾患の解明に役立っている.カプセル内視鏡自体も技術の進歩に伴い画像は鮮明となり,体外機器との相互通信も可能となってきている.技術の進歩は小腸疾患解明にさらなる飛躍をもたらすであろう.
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