Japanese
English
特集 小児内視鏡診療のすべて
[上部消化管]
胃十二指腸疾患の内視鏡治療
Endoscopic treatment of gastroduodenal diseases
近藤 健夫
1
,
近藤 園子
1
Takeo Kondo
1
,
Sonoko Kondo
1
1香川大学小児科
キーワード:
止血術
,
ポリープ切除術
,
捻転解除術
Keyword:
止血術
,
ポリープ切除術
,
捻転解除術
pp.1416-1419
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001615
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はじめに
近年,小児消化管内視鏡検査の実施件数は増加傾向にあり,内視鏡デバイスの進歩に伴い内視鏡治療の機会も増えている。小児の内視鏡治療を実施するうえでは,全身状態が変わりやすいことや体格の小ささ,消化管壁の薄さなどに十分注意を払う必要がある。工藤らは,2016〜2021年の5年間に実施された小児消化器内視鏡治療498件のうち,偶発症は7件(1.4%)であり,穿孔はポリープ切除術で1件のみであり,偶発症による死亡例は認めなかったと報告している1)。本稿では,胃十二指腸疾患の内視鏡治療に関して,総論としてスコープの選択,前処置および鎮静の方法について解説し,各論として止血術,ポリープ切除術,捻転解除術を取り上げる。
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