特集 消化管の出血性疾患2005
止血術
3.AS局注法
岡 志郎
1
,
田中 信治
1
1広島大学病院光学医療診療部
キーワード:
エトキシスクレロール
,
止血術
Keyword:
エトキシスクレロール
,
止血術
pp.688-690
発行日 2005年4月25日
Published Date 2005/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100094
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はじめに
polidocanol(Aethoxysklerol® 以下 AS)は,食道静脈瘤の緊急出血時や地固め療法に硬化剤として広く用いられている薬剤であり(通常,細い静脈瘤出血で血管内注入が難しい場合に用いられることが多い),その良好な止血成績が報告されている1)2).
近年,胃潰瘍に対するその優れた止血効果の報告も散見されるようになり3)~5),安全で簡便な消化管出血の止血法としてASの使用頻度が高くなっている6)~8).
本稿では,ASによる止血機序,実際の使用法,使用上の注意点についてわれわれの使用経験も踏まえて述べる.
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