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特集 胆管カニュレーション―基本から困難症例まで―
[通常法]
カテーテル挿管法(wire-loaded法)の基本
Biliary access: standard technique (wire-loaded method)
岩崎 栄典
1
Eisuke Iwasaki
1
1慶應義塾大学医学部消化器内科
キーワード:
胆管挿管
,
造影法
,
wire-loaded法
Keyword:
胆管挿管
,
造影法
,
wire-loaded法
pp.1265-1273
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001578
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はじめに
1968年に初めて報告されて以来,ERCP技術は胆膵疾患の診断と治療に欠かせない手技として日常臨床で用いられている。胆管挿管の標準手技として本邦では造影カテーテルと造影剤を併用した造影法による胆管膵管挿管が中心であった。その一方で,wire-guided cannulationは胆管成功率と安全性の利点から海外で広まり1, 2),さらに国内でも多くの施設で用いられるようになった3)。広義のwire-guided cannulationの一つである,造影法にガイドワイヤーをアシストとして併用する「wire-loaded法」が困難症例でも柔軟に対応が可能であることから国内の多くの施設が取り入れている。今回は通常解剖症例における胆管深部挿管に関して,wire-loaded法での胆管挿管の成功率を上げるためのコツについて解説したい。
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