Japanese
English
特集 消化管粘膜下腫瘍のすべて
[十二指腸]
内視鏡的・外科的治療(D-LECSを含む)
Endoscopic and surgical treatment(including D-LECS)
平井 悠一郎
1
,
野中 哲
1
,
水口 康彦
1
,
阿部 清一郎
1
,
斎藤 豊
1
Yuichiro Hirai
1
,
Satoru Nonaka
1
,
Yasuhiko Mizuguchi
1
,
Seiichiro Abe
1
,
Yutaka Saito
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
キーワード:
十二指腸粘膜下腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
,
治療
Keyword:
十二指腸粘膜下腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
,
治療
pp.1039-1042
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001523
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はじめに
十二指腸粘膜下腫瘍の形態を呈する病変は多岐にわたる。上皮性腫瘍では神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)が,非上皮性腫瘍では消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST),脂肪腫,リンパ管腫,血管腫,平滑筋腫/筋肉腫,神経鞘腫,gangliocytic paraganglioma,悪性リンパ腫などが,非腫瘍性病変ではBrunner腺過形成,異所性膵,囊胞などがあげられる。これらのうち,治療対象となる疾患に日常臨床で遭遇する頻度は決して高くはないが,内視鏡機器の向上や内視鏡医の関心の高まりから,近年ではその発見率は増加していると推察される。本稿では治療対象となる疾患やその内視鏡的および外科的治療について概説する。
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