Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
化生や上皮性腫瘍
異所性胃粘膜
Heterotopic gastric mucosa in the duodenum
今枝 博之
1
,
宮口 和也
1
,
松本 悠
2
,
塩味 里恵
2
,
大庫 秀樹
1
,
都築 義和
1
,
山口 浩
3
,
山田 健人
3
Hiroyuki Imaeda
1
,
Kazuya Miyaguchi
1
,
Hisashi Matsumoto
2
,
Rie Shiomi
2
,
Hideki Ohgo
1
,
Yoshikazu Tsuzuki
1
,
Hiroshi Yamaguchi
3
,
Taketo Yamada
3
1埼玉医科大学消化管内科
2埼玉医科大学病理診断科
3埼玉医科大学総合診療内科
キーワード:
異所性胃粘膜
,
胃上皮化生
Keyword:
異所性胃粘膜
,
胃上皮化生
pp.452-453
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001306
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疾患の概要
Lessellsらは,胃底腺組織と胃型被覆上皮の両者を有するものが異所性胃粘膜で,これに対して胃底腺組織を伴わず胃型被覆上皮のみを有するものが胃上皮化生と定義した1)。異所性胃粘膜は先天性的な胃組織の迷入とされ,十二指腸球部に多い。異所性胃粘膜の頻度は0.5~2%と報告されている2, 3)。典型的には,単発または多発の正色~発赤調を呈する単結節状隆起や顆粒状小隆起の集簇,粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)様の形態を呈する。
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