Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅱ.炎症性疾患
感染症:寄生虫,原虫性
シストイソスポーラ症
Cystoisosporiasis
大野 将司
1
,
馬場 重樹
1
,
九嶋 亮治
2
Masashi Ohno
1
,
Shigeki Bamba
1
,
Ryoji Kushima
2
1滋賀医科大学消化器内科
2滋賀医科大学病理学講座
キーワード:
シストイソスポーラ症
,
オーシスト
,
小腸絨毛の萎縮
Keyword:
シストイソスポーラ症
,
オーシスト
,
小腸絨毛の萎縮
pp.582-583
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001371
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疾患の概要
シストイソスポーラ症は,寄生性原虫の一種であるCystoisospora belli(C. belli)のオーシストと呼ばれる囊胞体を経口摂取して感染することによる腸管感染症である1)。以前はイソスポーラ症,あるいは戦争イソスポーラ症と称されていた。C. belliは糞口感染により伝搬する。すなわち,感染者の糞便中にオーシストが排泄され,これを経口摂取すると,消化管内で脱囊し,虫体であるスポロゾイトが放出される。スポロゾイトは小腸上皮細胞内に侵入し増殖し,新たなオーシストが形成される。
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