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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅱ.炎症性疾患
自己免疫疾患・膠原病・血管炎など
潰瘍性大腸炎に伴う十二指腸病変
Duodenal lesions in ulcerative colitis
久部 高司
1
,
二村 聡
2
Takashi Hisabe
1
,
Satoshi Nimura
2
1福岡大学筑紫病院消化器内科
2福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
十二指腸炎
,
上部消化管
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
十二指腸炎
,
上部消化管
pp.584-585
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001372
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疾患の概要
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)は,大腸にびまん性に粘膜に炎症をきたすが,胃十二指腸および小腸に病変を合併することも明らかとなっている。内視鏡所見の特徴として,びまん性・連続性に大腸病変に類似した顆粒状粘膜,びらん,易出血性・脆弱性粘膜,潰瘍などの所見を認める。また,病理組織学的には大腸病変の所見に類似したびまん性炎症細胞浸潤,陰窩炎,陰窩膿瘍などの所見を認めることがある。UC関連の上部消化管病変の頻度は4.7~7.6%と報告1, 2)され,こうした病変のほとんどは活動期の左側・全大腸炎型または大腸全摘出後症例に認める。
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