Japanese
English
特集 消化管感染症のすべて2025
Ⅲ.十二指腸−小腸
(B)寄生虫感染症
シストイソスポーラ症
Cystoisosporiasis
大野 将司
1
,
西田 淳史
1
,
九嶋 亮治
2
,
岩下 拓司
1
Masashi OHNO
1
,
Atsushi NISHIDA
1
,
Ryoji KUSHIMA
2
,
Takuji IWASHITA
1
1滋賀医科大学消化器内科
2滋賀医科大学病理部
キーワード:
シストイソスポーラ症
,
オーシスト
,
慢性下痢
Keyword:
シストイソスポーラ症
,
オーシスト
,
慢性下痢
pp.165-168
発行日 2025年12月24日
Published Date 2025/12/24
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002378
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- 参考文献 Reference
疾患の概要
シストイソスポーラ症は,寄生性原虫(単細胞の寄生虫)の一種であるCystoisospora belli(C. belli)による腸管感染症である。以前はイソスポーラ症,あるいは戦争イソスポーラ症と称されていた。感染者の糞便中に存在するオーシストと呼ばれる囊胞体に汚染された飲料水や野菜などを摂取することにより感染する。糞便中に排泄された時点では未熟オーシストの段階であり,感染力を有するまで成熟するのに環境中で1〜2日を要するとされる。成熟オーシストを摂取すると,感染性細胞であるスポロゾイトが小腸上皮細胞に侵入し分裂して無性増殖を開始する。最短で1週間後に有性生殖期が始まり,雄性および雌性の生殖母体が形成され,受精により糞便中に排出されるオーシストが形成される。

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