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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
粘膜下腫瘍/粘膜下腫瘍様病変
脂肪腫
Lipoma
福田 将義
1
,
早川 優香
1
,
大塚 和朗
1
,
岡本 隆一
2
Masayoshi Fukuda
1
,
Yuka Hayakawa
1
,
Kazuo Ohtsuka
1
,
Ryuichi Okamoto
2
1東京医科歯科大学病院光学医療診療部
2東京医科歯科大学病院消化器内科
キーワード:
十二指腸脂肪腫
,
小腸脂肪腫
Keyword:
十二指腸脂肪腫
,
小腸脂肪腫
pp.500-501
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001330
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疾患の概要
脂肪腫は脂肪組織からなる非上皮性良性腫瘍である。悪性化の報告はほとんどない。外科切除検体の報告から全消化管良性腫瘍の約4%と報告され,大腸が最も発生頻度が高く,大腸64%,十二指腸・小腸31.2%,胃3.2%であった1)。カプセル内視鏡,小腸内視鏡の解析では,小腸脂肪腫は小腸良性腫瘍の約9.5%と報告されている2)。十二指腸脂肪腫は,無症状で内視鏡検査時に偶然発見されることが多く,下行脚が好発部位である3)。小腸脂肪腫の発生部位に関しては,回腸59.9%,空腸32%,腸間膜4.8%と回腸に多く認められる4)。
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