Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
化生や上皮性腫瘍
乳頭部腫瘍(FAP以外):腺腫
Ampullary adenoma
中原 一有
1
,
大池 信之
2
,
松田 浩二
3
Kazunari Nakahara
1
,
Nobuyuki Ohike
2
,
Koji Matsuda
3
1聖マリアンナ医科大学消化器内科
2聖マリアンナ医科大学病理学(分子病理学分野)
3国立病院機構静岡医療センター消化器内科
キーワード:
乳頭部腫瘍
,
腺腫
,
癌
Keyword:
乳頭部腫瘍
,
腺腫
,
癌
pp.462-463
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001311
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
疾患の概要
十二指腸乳頭部腫瘍は比較的稀な腫瘍であり,その組織型で最も多いものが腺腫である。上部消化管内視鏡検査により無症状で偶発的に発見される機会が増加しているが,胆管や膵管拡張といった所見を契機に発見される場合もある。乳頭部腺腫はadenoma-carcinoma sequenceを基盤とした前癌病変のpotentialを有するため,一般的には治療適応とされる。近年では低侵襲な内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy:EP)が普及してきており,基本的には胆管/膵管への進展がない腺腫病変がEPの適応となる1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.