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特集 表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)の内視鏡診断と治療
[診断]
【Topics】十二指腸腫瘍における生検の是非
Pros and cons on taking biopsy from SNADET
木下 聡
1,2
,
宮崎 蔵人
2
,
西澤 俊宏
2,3
,
矢作 直久
2
Satoshi Kinoshita
1,2
,
Kurato Miyazaki
2
,
Toshihiro Nishizawa
2,3
,
Naohisa Yahagi
2
1独立行政法人地域推進機構埼玉メディカルセンター消化器科
2慶應義塾大学医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
3国際医療福祉大学成田病院消化器内科
キーワード:
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)
,
生検
,
内視鏡治療(EMR,ESD)
Keyword:
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)
,
生検
,
内視鏡治療(EMR,ESD)
pp.743-745
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000761
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はじめに
十二指腸腫瘍は比較的稀な疾患ではあるが,近年,検診やスクリーニングなどの内視鏡検査の増加により日常臨床で遭遇する機会が多くなっている。十二指腸腫瘍には,腺腫・腺癌・神経内分泌腫瘍の上皮性腫瘍,および悪性リンパ腫などの非上皮性腫瘍がある。また鑑別疾患として,十二指腸炎・異所性胃粘膜・Brunner腺過形成などの非腫瘍性病変もある。そのなかでも,表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumor:SNADET)は,内視鏡治療の成績向上もあり,近年注目が集まっている。食道・胃・大腸に関しては,拡大画像強調内視鏡を用いた診断基準が確立されている一方で,SNADETではいまだ明確な内視鏡診断基準は確立されていない。
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